2006年FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップの第2戦「ラリー・オプティック2000チュニジア」がまもなく開幕。主要参戦者がエントリーに名を連ねたT2カテゴリーにとっては、本格的な戦いの火蓋が切られることとなる。
イザベル・パティシエ(2004年ウィナー)、ブノワ・ルーセルー(2005年シリーズ2位)が築いた足がかりに続き、今年はクリスチャン・ラビエールが、アンドレ・ドスードがプリペアするチーム日産アバンチュールの日産パスファインダーのステアリングを握る。
これでチーム日産アバンチュールは、ラビエールがドライブする日産パスファインダーで、T2クラスをフルシーズン戦うことが決まった。コ・ドライバーは経験豊富なアルヌー・デブロンが務める。元世界バイク耐久レースのチャンピオンでもあるラビエールは、モータースポーツ競技という面では、素晴らしい才能の持ち主の一人。数々の最高峰タイトルを制したバイク界での堂々たる戦績をひっさげ、数年前に4輪競技に転向した。ル・マン24時間やラリーレイドなどで経験を積んだ、生まれながらの競技者・ラビエールにとって、T2タイトル獲得への挑戦は、兼ねてからの願いだった。
前回のダカールでは日産パトロールで総合20位(NISMOチャレンジ1位)でフィニッシュしたラビエールのパフォーマンスに、アンドレ・ドスードは注目していた。ラビエールは、2004年に中国の鄭州日産チームが日産パラディンでダカールに初参戦した際にチームに参加しており、ドスードは既にラビエールとも顔見知り。今回のタッグに、ドスードも期待を寄せている。ラビエールのプロフェッショナリズムと熟成ぶりは、ドスードがT2タイトル獲得という使命を委ね、それを達成できる新ドライバーを選ぶ上での決定的な要素であった。
「日産アバンチュールがT2ワールドカップを狙うに当たってのドライバーに選ばれ、非常にうれしく、光栄に思う。新しいシーズンのスタートに向けては、非常に落ち着いた気分だ。マシンには試乗してテストを行ったが、非常に信頼性があり、チームも経験豊富。僕のことは今年のダカールでのリザルトで注目が集まったようだが、僕は既にアンドレのことを知っていたし、2年前にチャイニーズチームと日産パラディンで参戦した際に一緒になった彼とまた仕事ができるのはとてもうれしい。
日産フランスとアンドレは、僕が今シーズン成功を収めると信じてくれているし、僕もチームが目指すプロダクションワールドタイトル獲得という目標に向けて、全力を尽くしていく。できる限りレースを主導し、我々の目標を達成するためのシーズン戦略で必要とならない限りは、プッシュもし過ぎない。あいにくラリーレイドというものは、技が全てというわけではなく、いいサプライズも悪いサプライズも避けることはできないものだからね。
2003年にバイク競技をやめて以来、フルシーズン参戦をしたことがないので、シリーズ全体を知ることは僕の今年の最終目標でもあるから、自分のモチベーションとしてはダブルの目標に挑んでいく。僕たちのプログラムは、カレンダーの主要イベントを中心に立てられている。既にアルゼンチンラウンドが終了しているが、誰もがゼロからのスタートとなるのは、チュニジアからスタートするアドバンテージだね。
一緒に戦うパートナーには、アルノード・デブロンを選んだ。これまでに2度、一緒に参戦しており、いずれも順調に進んだ。アルノードの取り組みは非常にプロフェッショナルで、僕にピッタリだ。さらに、彼はラリーレイドの経験が豊富なのも助かるよ!自分の力になる人と一緒にドライブするのはうれしいし、ストレスにもならない。ナビゲーターとして、これは重要な要素だよ。
スタートを数日後に控え、士気は非常に高まっている。数日前にはパリ周辺でテストを行い、T2仕様の日産パスファインダーを学ぶことができた(T1仕様は既にドライブ経験済み)。マシンはとても軽くて、機敏。サスペンションは調整したが、それ以外は特に指摘するところもない。あとはレースを迎えるだけだ!」
今回の「ラリー・オプティック2000チュニジア」は、非常に難しいレースになると見られる。路面に関してはコースが多彩であることが注目されるが、いつも通りエルボルマ砂丘のセクションでは勇気のあるアタックが必要になる。ここ2年間と同様、スタートはニースに設定され、デジェルバのフィニッシュラインを越えるのは4月17日。クロスカントリーラリー・ワールドカップの第2戦の競技は7日間で展開。主要チームやドライバー勢が総合優勝を目指し、間違いなくハイペースで挑んでくるだろう。