
2005年クロスカントリーラリー・ワールドカップ第3戦「ORPIモロッコラリー2005」は5月29日、最終日となるレグ5が行われ、ブノワ・ルーセルーがアガディア周辺のループステージ最後の走行で、3回目のT2カテゴリーベストタイムをマーク。日産フランス・ドスードチーム、もう1台の日産パスファインダーを駆るセルゲイ・スコベンコに僅差に迫るカテゴリー2位でフィニッシュ。スコベンコは、これでワールドカップT2カテゴリーのシリーズ首位に立った。
ラストステージまでもつれ込むと見られていた壮絶なバトルは、T2カテゴリーだけでなく総合順位にまで波及、106kmポイントでトップ勢にドラマが発生した。ステファン・ペテランセルがステアリングラックを破損させ、目前に迫っていた勝利が一瞬にして消滅。そして残ったフォルクスワーゲン・トゥアレグのブルーノ・サビーが首位に浮上し、同マシンが1-2-3位フィニッシュを達成したのだ。
一方、T2カテゴリーでは、日産フランス・ドスードチームはフィニッシュラインまで息をつく余裕さえなかった。ブノワ・ルーセルーとセルゲイ・スコベンコ、2台の日産パスファインダーが、1-2位フィニッシュを目指し走行を続けていたのだ。

イザベル・パティシエがこのマシンで達成した2004年タイトル獲得の成果がまぐれではなかったことが、この日はっきりと証明された。村々を抜けるセクションで1分30秒のペナルティを受け、ブレーキトラブルにも見舞われていたスコベンコに、ブノワ・ルーセルーはわずか6分4秒差にまで迫ってのカテゴリー2位でフィニッシュ、総合でも10位に食い込んだ。見事なパフォーマンスに、チームも歓喜に湧いた。
「非常に厳しい争いとなった。エンジンのミスファイアがまた発生したんだ。このトラブルには、全般的にレース戦略を狂わされてしまった。スタートからどんどんギャップを作っていったが、2日目にはトラブルのためプッシュする立場となってしまったからね。チュニジアではリタイアを喫しているので、今回2位を獲得できてとてもうれしい。チュニジアではモチベーションが落ちてしまったので、このモロッコはチームのためにも良い結果となった。ワールドカップ争いでもポイントを獲得できたことも最高だ。1-2フィニッシュも素晴らしい結果だし、セルゲイは見事なレースを見せた。彼はパーフェクトだったよ。でも、オリエントでは、リベンジをするよ。ジャッキーとのコンビは、実に有意義な経験だった。このイベントを通じて全面的に助けになってくれたし、僕もたくさんのことを学んだ。本当にいい時間を過ごすことができたよ。1ヵ月後には、オリエントだ」
ジャッキー・デュボワも、ルーセルーと共に過ごした5日間の成果に満足を見せ、最終日が非常にハードな一日であることにも同感。「フィニッシュにたどり着くことができて、うれしいよ。この日の朝は、マシンとナビゲーションのことが少し不安だった。ナビゲーションに関しては不安が的中し、ロードブックがあまり明確ではなかった。日産の1-2フィニッシュは、チームのためにも本当にうれしい結果だね。ブノワは、あともう少しだけ経験を積めば、間違いなく手ごわいドライバーとなるよ!今は、フィイティング・スピリットを持ってドライブの経験を積むしかないが、必ず彼はやってくれるよ」

この日、一番のハッピーマンを挙げるとすれば、アンドレ・ドスードだろう。フィニッシュラインでは満面の笑顔を見せながら、ドスードは自身が率いるチームのパフォーマンスについてコメント。「このチームワークで成し遂げたすべての結果は、実に満足のいく内容で、リザルトも最高だ。ブノワとセルゲイは、最後のステージで一緒に走り、チームゲームを展開した。他のコンペティターと比較してもマシンのポテンシャルには自信があるし、我々の2人のドライバーがトップに立ったんだ。トルコでは、士気も意気込みも最高に上がるだろう。ことわざにもあるように、勝利は勝利を生む。この言葉を証明してみせたいね。トルコやラリー・オブ・エジプトでも、今回同様、3台をエントリーさせる予定だ」
日産フランス・ドスードチームが次に挑むのは、6月26日〜7月2日に開催される予定の、ルネ・メッジ主催によるラリー・オブ・オリエント。トルコを抜け、初めてイランにフィニッシュが設定されるこのラリーは、様々な路面が登場してくるため競技面でも興味深いラリーとなると期待が高まっている。